TVCMなどの影響もあり、「格安SIM」というサービス自体もすっかり定着してきましたよね。
しかし、それに伴って格安SIMの会社も増加しており、最近では「乗り換えたいけどどの会社がいいのかわからない」、「格安SIMは聞いたことはあるけど実はあまりよくわかっていない」という方もいるかと思います。
そこで、この記事では格安SIM歴3年の筆者が、格安SIMに関する基礎知識から、選び方、メリット・デメリット、オススメのSIM会社までを一気に解説していきます。

格安SIMに乗り換えたいと考えている方はぜひこの記事を参考にしていただければと思います。
格安SIMに変える前に知っておきたい基礎知識
格安SIMの具体的な選び方を紹介する前に、まずは格安SIMに関しての基本的なことについて詳しく説明していきます。

「格安SIMについてあまりよく知らない」という方はぜひチェックしておいてください。
通信エリア・電話の質は大手キャリアと同じ
格安SIMと言うと、電話や通信エリアが悪くなりそうと思う方も居るかもしれませんが、実は格安SIMの回線は大手キャリアと同じものを利用しています。
格安SIMを使っているからといって、電話が途切れることが増えたり、圏外になることが増えるなんていうことは全くありません。
早朝・昼・夕方の混雑時は通信速度が遅くなることがある
格安SIMは大手キャリアと同じ回線を利用していますが、朝や夕方などの通信が混み合う時間帯・場所においては、大手キャリアの通信を優先するため速度が遅くなることがあります。
どれくらい遅くなるかは混雑時の状況や、人の多さ、電波の良さなどで変わるので一概に言えませんが、朝の通勤電車の中ような混雑している状況で利用するとかなり遅いと感じるのは事実です。

ちなみに、私が住んでいる田舎の地域では人が少ないので、朝や夕方でも問題なく使えています。
UQモバイル以外は通信速度にほとんど差がない
前述の通り、格安SIMはどの会社も大手キャリアの回線を借りているので、通信速度や通信の質はどこもほとんど変わりません。
ただし、「UQモバイル」だけはauと独自提携で回線を契約しているため、他の格安SIMと比較しても段違いに通信速度が早く、混雑時も通信が安定しています。
同じ回線に切り替えるならSIMロック解除は不要
知らない方も多いかもしれませんが、現在使っているキャリアと同じ回線の格安SIMに乗り換える場合は、スマホのSIMロックを解除する必要はありません。(※別の回線に乗り換える場合は必要)
つまり、ドコモ→格安SIM(ドコモ回線)に乗り換える場合に関しては、ドコモの端末を使ってさえいれば、SIMロックの解除手続きは特にしなくてもOKということです。

au→格安SIM(ドコモ回線)の場合はSIMロック解除が必要になりますが、同じ回線への乗り換えなら基本的にSIMロック解除は不要です。
現在使っている電話番号は変わらない
格安SIMに変更を行うと、「電話番号が変わるんじゃないか」という懸念があるかもしれませんが、同じSIMを使っていれば電話番号を引き続き利用することが可能です。
大手キャリアのような2年縛りがないところがある
大手キャリアでは、2年縛りのような一定の利用期間が設けられていますが、格安SIMの場合は、そういった縛りがないところもあります。
もちろん、会社によっては最低利用が6ヶ月~1年間と設定されているところもありますが、最低利用期間が設定されていないところを選べば、少ないリスクで乗り換えが可能です。
キャリアメールやLineのID検索は使えなくなる
格安SIMでは大手キャリアの回線は使うものの、キャリアメールやLine ID検索といったキャリアに基づくサービスは利用できなくなります。
最近ではキャリアメールを使う機会自体が減ってきているので、普段使う分には全く問題はありませんが、頻繁にキャリアメールを使っているという方は要注意です。

Gmailなどのフリーメールは今まで通り使えます。
完全な電話かけ放題プランはない
大手キャリアにあるような「完全なかけ放題プラン」というものも、残念ながら格安SIMにはありません。(※沢山使えるプラン自体はある)
ただ、こちらも最近ではLineなどの無料通話アプリを使う人の方が圧倒的に多いので、「仕事で電話をよく使う」という方以外はあまりデメリットに感じないでしょう。
格安SIMの選び方!選ぶ際に重視すべき2つのポイント
確認SIMを選ぶ際に重視すべきポイントとしては、基本的に以下の2つです。
- 毎月の利用料金が安いか
- 最低利用期間・解約違約金がないか
毎月の利用料金の安さ
データ通信のみ | 音声通信+データ通信 | |
---|---|---|
UQモバイル | 980円~ | 1,980円~ |
mineo | 700円~ | 1,310円~ |
lineモバイル | 500円~ | 1,200円~ |
Yモバイル | 1,980円~ | 1,980円~ |
DMMモバイル | 440円~ | 1,140円~ |
イオンモバイル | 480円~ | 1,130円~ |
楽天モバイル | 525円 | 1,250円~ |
※キャンペーン料金は除外
※2018年11月時点の情報を掲載
まずは格安SIM選ぶにあたって何よりも重視すべきことは料金の安さです。
もちろん、どの会社もキャリアと比べて料金は月額4,000円以上安く設定されていますが、それであってもなるべく安いところを選ぶに越したことはありません。
速度に関しても、前述の通りUQモバイル以外の会社はほとんど差がないので、それ以外なら単純に毎月の利用料金の安さを第一に優先すべきと言えます。
最低利用期間・解約違約金がないか
最低利用期間 | 解約違約金(最低利用期間内) | |
---|---|---|
UQモバイル | 12ヶ月 | 9,500円 |
mineo | – | 0円 |
lineモバイル | 12ヶ月 | 9,800円 |
Yモバイル | 24ヶ月 | 9,500円 |
DMMモバイル | 13ヶ月 | 9,000円 |
イオンモバイル | – | 0円 |
楽天モバイル | 12ヶ月 | 9,800円 |
※2018年11月時点の情報を掲載
上記の表の通り、会社によっては最低利用期間や解約違約金が設けられていないところもあります。
万が一、速度や通信の質で不満を感じた場合のリスクを考えても、できるだけこういったデメリットが少ない格安SIM会社を選びたいところです。
オススメの格安SIM会社は実質この2つ
ここまで紹介したポイントなどを考慮して総合的に判断すると、実際にオススメの格安SIMは実質2つのみです。
料金の安さ・使いやすさで選ぶなら「mineo(マイネオ)」
単純な料金の安さ、最低利用期間・解約違約金、サポートの質、使いやすさなど、総合的に使いやすい格安SIMなら「mineo(マイネオ)」が最も優れています。
mineoは格安SIMの中でも特に使いやすく、au/ドコモ/ソフトバンクの3つのキャリアの回線を選択できるため、面倒な手続きなしにそのまま今のキャリアから乗り換えることができるのが特徴です。(※ソフトバンクのみSIMロック解除が必要)
また、サポートの面でも「マイネ王」と呼ばれる専用のコミュニティがあり、大抵のトラブルやわからないことはこのコミュニティ内で解決することができます。


私も実際にmineoのドコモ回線プランを使っていますが、今の所正直なんの不満もないくらい快適に使えてます。
通信速度や安定度で選ぶなら「UQモバイル」
料金面ではなく、通信速度や通信の安定性を重視するなら「UQモバイル」一択でしょう。
また、大手通信のUQコミュニケーションズがサービスを提供しているということもあり、とにかく他の格安SIMと比べて通信速度が速く、今まで使っていた大手キャリアとほぼ同じ感覚のままスマホを利用することができます。
また、家電量販店など、全国各地に100店舗以上の実店舗もあるので、わからないことなどは直接聞きに行くことも可能です。

auの回線しか選べないのがネックではありますが、現状では唯一、大手キャリアと遜色ない通信速度・安定性がある格安SIMです。
格安SIMへの乗り換えるための手順・必要な物
実際に大手キャリアから格安SIMに乗り換える場合に必要となる物・手続きは以下の通りです。

基本的にはどの会社も必要なものや手続きの流れはほぼ同じですので、以下を参考に格安SIMに申し込みを行ってください。
格安SIM乗り換えにあたって必要なもの
- 本人確認書類
- 契約者名義のクレジットカード
- MNP予約番号(※新規で申し込む場合は不要)
- Gmailなどのフリーメールアドレス
格安SIMへの乗り換えにあたって必要となるのは基本的にこの4点です。
MNP予約番号については、新規(新しい電話番号)で申し込むを行うのであれば特に必要ありません。
格安SIMへの乗り換え手順
- STEP1端末の用意
まずは格安SIMへ乗り換えを行う端末を用意します。
前述の通り、これまで使っていたキャリアと同じ回線に切り替える場合には特に何もする必要はありませんが、一部の端末や別回線への乗り換えの際は端末のSIMロック解除が必要となりますので注意してください。
なお、各キャリアのSIMロック解除手続きについては以下の通りです。
- STEP2MNP予約番号の取得
格安SIMへの切り替えの際は、同じ携帯電話番号を引き続き利用するための「MNP予約番号」という番号を現在利用しているキャリアに問い合わせて確認する必要があります。
MNP予約番号を取得する際の各キャリアの問い合わせ先は以下の通りです。
【au】0077-75470
【ドコモ】151(携帯から) or 0120-800-000(一般電話から)
【ソフトバンク】* 5533(携帯から)or 0800-100-5533 - STEP315日以内に格安SIMに申し込み
MNP番号の予約ができたら、15日以内に格安SIM会社に申し込み手続きを行いましょう。
取得から15日以上過ぎてしまうと、予約した番号は自動的に無効化されてしまい、再発行の手続きが必要となりますので、MNP予約番号を取得したら、なるべく早めに乗り換え先の格安SIMに申し込みを行ってください。
申し込み後の詳しい流れやスマホの設定などは、格安SIM会社の専用ページに詳しく載っていますので、そちらのページの通りに進めて行けばOKです。
大手キャリアで節約するくらいなら格安SIMに変えるべき
格安SIMというとやはり手続き面でどうしても不安を感じてしまうかもしれませんが、実際のところ設定や手続きもはそれほど複雑ではありません。
また、節約の面から言っても大手キャリア→格安SIMへの乗り換えは年間で5万円以上のお金の節約になりますので、大手キャリアでギガを節約したり、プランを変えたりするよりも圧倒的に効果があります。
確かに手続きは面倒かもしれませんが、一度やっておけば後は特に何もせずに安い料金でずっとスマホを使えるので、少しでもお金を節約したい方はぜひこの機会に格安SIMへの乗り換えにチャレンジしてみることをオススメします。

ちなみに私はこれまでフリーテル→mineoと使ってきましたが、格安SIMに変えてからは、月のスマホ代が1,800円を超えたことが一度もありません。
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